(3)れもんグループ |
まさに言葉獲得期のグループです。 運動能力や手指の操作性などには、かなりのバラツキがありますが、全般に発声、手さし、指さしなどで要求を伝えたり人の遊びや行動をみて、そのことをやりたがったりと楽しいものがどんどん増えて、思いと言葉が一致してくるグループです。 聞き言葉もあり具体物を頼りにしながら、ある程度のイメージが持てるようになってくるので、お話の鍵となるキャラクターに親しんだり場面理解が進みます。ですから、お話は繰り返しのある場面展開の分かり易いものを用意し、次の場面を見通しやすくします。キャラクターの存在も大きいです。言葉のリズムの面白さも感じられるので、雰囲気を味わいながら絵本や紙芝居などのお話も楽しめるようになってくるのですが、ぺープサートやパネルシアターなど簡単に位置がかわり動きが見えるものである方がよりイメージがもて楽しめるようです。 そして、繰り返したキーワード(印象に残る言葉や動作)や体験を通して判断し、見通しをもって取り組める力が育ってくるグループです。 題材に対し言葉や動作、物を支えにある程度自分なりのイメージをもって関わることができ、みたて・つもり活動もできはじめ、設定した世界の中に入り込んで楽しめるようになります。自分の思い中心になってしまうことがありますが、ほめられると嬉しい気持ちがもてて頑張れます。 これから紹介する実践は、おはなしや劇あそびの授業を中心としたものです。このグループは、ストーリー全体をとらえることは難しいですが、場面ごとを楽しむ力があり、好きな場面への期待をふくらまし、主体的に活動にのぞめる力があります。その力をもとに授業を通して、次のような力がついていってほしいと思っています。 ・まさに“自分が主人公!”となって楽しく活動するようになること ・ 好きな場面がたくさん増えていく中で、様々なことへのイメージを拡げていき、 言葉の理解につながるようになること ・相手の思いを受けとめてのやりとりの力が育つこと |
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(1)実態のまとめ (2)題材のおさえ |
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