第3部 授業づくりのノウハウ 
 私たちは授業を創り、授業の中で使うキャラクターを創り、道具を創るという創造的な仕事にも携わっています。私たちは子どもたちへの思いを込めて一つひとつを創り上げています。
 子どもたちへこめた思いが子どもたちの成長と重なることは、大きな喜びです。子どもたちとの間に出来上がった創造物が私たちの自信となり、その創造物が支えになって、また次の教材作りへと向かわせてくれるのです。
 
 授業を行う時は、あらゆる工夫をしていると思います。ストーリーの工夫、空間利用の工夫、キャラクターのこと、音楽効果のこと、あげれば切りがないと思います。しかし、それを工夫していく時に何を基本に考えていくかということで、その仕上がりが左右されます。
 私たち共通の思いは、「子どもたち一人ひとりが喜びの笑顔をたたえ、その笑顔が交流を生み、心地よい触れ合いを作っていく。一人ひとりの活動だけでは味わえない思い、心の動きを求めたい。」ということです。

 そのためには、誰もが集中でき、集団を活かすことができるものを創造していきます。もちろんその時点で、全員が好きなものばかりではありません。「無表情な顔や怒った表情も笑顔に変わるだろう」そう願い、それに沿って工夫し、「今は苦手なものでも、好きになっていくだろう」という発達的な見通しをもって創造していくのです。
 ここでは、授業づくりや教材をめぐるあれこれについてまとめてみます。 

(1)授業設定で大切にしていること
(2)お助けアイテム
(3)とっておこうこんなもの、かえちゃだめだよあんなもの
(4)教材はどこで手に入れる
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